理念を基準に考える

20代後半に、福岡のとある社長の元(代理店)でセールスマンとして働き、様々なことを学ばせていただきました。

こちらで勝手に「師匠」と思っていますが、その当時

「我々は師匠と弟子の関係ではない。同じ志を持つ同志であり、呼ぶならボスと呼んでくれ。」

と言われたことを今でも覚えています。

ある時、営業方法や施策についてアドバイスを求めて相談したことがあるのですが、ボスからはこんな返事が返ってきました。

「その相談の答えは、会社の理念に照らし合わせて、自分で結論を出しなさい」

この言葉を聞いた自分は、ボスなりの考え方(アドバイス)を聞きたくて食い下がったのですが、次のことを教えてもらいました。

この師匠とのやりとりは、自分の人生経験で、ベスト5に入る出来事だったと今でも思っています。

普通であれば、相談された時に

「それはこうだよ、こうしたらいいじゃないか」

とアドバイスが返ってくるかと思います。

そうではなく

「自分の意見は自分の主観が入るので、まずは会社の理念に目を向けなさい。」

という返答。そしてこのことから

「いかに文章化された理念や志、ビジョンや行動指針が大切か」

について学ぶことができました。