聴く力の前に、聴こうとする力
塾で子供たちに教えていて気がついたことの1つに
「聴こうとする力」を持っている子は理解力が高い
があります。
一見当たり前のことですがここで言っているのは「聴く力」ではなく「聴こうとする力」です。
例えば「ちょっとここ大事だから見て!」と言った時にすぐに黒板を見れるかどうかで如実に現れます。
何か問題を解いている真っ最中に「ごめん、ちょっと説明するから中断して前見て!」と呼びかけた時、意外かもしれませんが全員がこちらを向きません。
- 「ごめん、ちょっと、、」の段階で前を向く子
- 言い終わっても、まだ自分の問題を解いている子
- 「ちょっといいかな!」と二度目の呼びかけで前を向く子
- 「○○ちゃん、ちょっといいかな?」と名指しされてようやく向く子
と人それぞれですが、経験上、いわゆる「勉強が得意な子」ほど前を向くタイミングが早いような気がします。
(これはあくまで主観です)
おそらくその子は学校の授業でも「先生の話メイン」で受けているでしょうから、同じ授業を受けても理解する「受け取る内容」が違うのではと思います。
これは「聴く力」の前に「聴こうとする力」が高い ことが原因です。
この話は塾の子供たちにも話をし、なるべく「頭を切り替えて聴くモードに入る」よう声かけしています。
学校の授業は、家庭学習と違い「皆平等に同じ時間学習する」ので、この時間の質が高いか低いかはとても大きいと思います。
仮に1日4コマ×5日(月〜金)で、1週間で約20時間は「学校で勉強している」ことになりますが、そこで得るものが「20時間分」なのか「2時間分」なのかはその人の授業の活かし方によります。
極端な話、家庭学習が少なくても学校の授業を活かしきれていればそれだけで事足りるとも思っています。
聴こうとする力を鍛えるには、聴こうとするしかありません。
その繰り返して、どんな時もすぐに耳を傾けて聴こうとする習慣が生まれます。
自分自身の「聴こうとする力」はどうか、自己チェックしてみても良いかもしれません。