3つの学校から来た生徒
今日の話は「あくまでも例え話」としてお考えください。
例えば、地方の国立大学(大分大学など)に3人の生徒が進学してきたとします。
A君は、中学の頃からトップクラスの学力で、高校は東大京大にゴロゴロ進学する県下でも名の知れた進学校。
B君は、田舎の高校(玖珠町で言えば美山高校)で、毎年国立大学に進学するのは数名。
C君は、一般入試で国立大学に行くという選択肢はほぼ有り得ない工業高校
だとします。
それぞれ諸事情はあるでしょうが、一般的な感覚として
A君については、さすが進学校出身だな
B君については、高校時代、周りに流されず意識高く頑張ったんだな
というイメージですが、
C君については「え、何があったの?どんな高校生活?」となります。
なぜなら
- そもそも国立大学の進学するための高校ではない
- というか、入試教科を学ばない(授業がない)
- 周りに一般入試で国立大学にいく仲間はいない
- 学校のサポート体制もない
- 前例もなければ、先生方も対応が厳しい
という状況が想像できるからです。
そんな中、彼が
高校を卒業したら就職を考えていたけど「大学で学びたい!」と考えが変わった
ところが、工業高校のため「無いものだらけ」
でも本人は諦めるどころかその中で「可能性」を探した
進学校にいく友達に「何をしたら良いか」を聞きまくり
自分のお小遣いで参考書や過去問を準備し
ネットを駆使して勉強法を研究し
渋る先生に何度も懇願して、放課後対応してもらい
友達から「無理だよ」と言われても気にせず
いつも孤独、1人で黙々と勉強に励み
夢中になって勉強して見事に合格
したとしたら、、、、
もちろん、A君もB君もきっと高校時代に頑張ってきたと思いますが「C君が磨いた力」は別格です。
環境に恵まれていなくても
周りの人が無理だと言っても
前例がなくても
たった1人の挑戦でも
自分の可能性を信じ
信念と情熱で道を切り開く力
そう考えると「どの高校に進むか」ももちろん大事ですが、それ以上に「どんな人間を目指すか」の方が大事だなと考え、ゼミでは子供達にメッセージするようにしています。