偉大な人たちはいかに誤ったか?
常識とは18才までに身につけた偏見のコレクションンのこと
これは有名なアインシュタインの言葉ですが、以前読んだ本「イノベーションシンキング」にでてくる逸話がどれもとても面白く、素晴らしい成果を残した「偉大な人たちも落ちる落とし穴」なのだなと学びました。
この教訓(学び)は
みんなが正しいと言うから
テレビで流れているから
そう習ったから
という固定観念(思い込み)で進むことがいかに危険か、そして
自分でちゃんと調べたり、検証することの大事さ
何より「ちゃんと考えること」の大切さ
のベース(土台)になっています。
偉大な人たちはいかに誤ったか
イノベーションシンキング(ポール・スローン著)より
偉大な権威者であるほど、誤った前提をしたり、新しいアイデアへ否定的な見解をしたりするものだ。
これから、その実例を挙げてみよう。
サイモン・ニューカム
当時のアメリカを代表する天文学者で、文学と数学の教授だった。
彼は、空気より重い物体の飛行は絶対に不可能だと断言し、ライト兄弟が初飛行を行った後も、飛行機は非実用的であり、価値がないと主張し続けた。
サミュエル・ピープス
イギリスの著名な作家。
彼はその有名な日記の中で、シェイクスピアの演劇についてこう述べている。
「ロミオとジュリエット」は、今まで見た中で最低の演劇だ。
「真夏の夜の夢」は、退屈でばかげた芝居だ。
「十二夜」は、おろかな芝居だ。
チャールズ・ドゥエル
米国特許庁長官を務めていた1899年、こんな意見を述べた。
「発明できるものは、全て発明された。」
ケルビン卿(ウィリアム・トムソン)
イギリスの優れた数学者であると同時に物理学者。
エネルギー保存の法則を開発した。
絶対温度の単位ケルビンは彼の名に由来する。
彼は、無線電信のアイデアを一笑に付して述べた。
「無線通信に将来性はない」
またこうも述べた。
「エックス線は、いかさまであることが判明するだろう」
ハリー・ワーナー
ワーナーブラザーズ創業者の1人。
無声映画全盛期時代の1927年、彼は言った。
「誰が役者の声を聞きたがるのか?」
ディック・ロウ
デッカレコードの取締役。
売り込みに来たビートルズのプロモーターにこう言った。
「彼らの音楽は好きになれないし、ギター音楽は廃れつつある。」