ツアーか、旅か
「ツアー」で旅行に行ったことはありますか?
どの飛行機に乗り、どこに泊り、何を食べ、どこを見て周るか、全て準備されているツアー旅行。
もしかすると、どこで写真を撮って、どこでお土産を買うかも決められているかもしれません。
一方で「旅」はどうでしょうか?
移動手段も宿泊先も全て自分で手配し、食べたいものを食べ、行きたいところに行く。
時には思いもよらないハプニングに遭遇することも、、、
要素 | ツアー | 旅 |
---|---|---|
移動手段 | 準備されている | 自分で決める |
宿泊・食事 | 準備されている | 自分で決める |
観光 | 名所を満喫 | 自分で決める |
メリット | ハズレが少なく 旅行を楽しめる | 自由性と冒険感 |
デメリット | パターン化 | トラブルの可能性 |
勉強に例える | 学校・塾 | 独学 |
この2つの方法では「磨かれる力」が全く違います。
「ツアー」では、周りの人たちとどう楽しく過ごせるか、決められた時間とルートをしっかり守れるか、準備された旅行の素晴らしさをいかに満喫できるか、つまり「枠の中でベストを尽くす力」が身につきます。
一方「旅」では、自分で決める力、選択する力、計画力、優先順位、トラブル予測、臨機応変さ、失敗から学ぶこと、メンタル、勇気など内面的な力、つまり「自分で自分の道を切り開く力」が身につきます。
「勉強」について考える
それでは、中学生・高校生の勉強について考えると「ツアー型」はどんな勉強方法でしょうか?
カリキュラムが決まっていて、みんなで同時に進み、その中で成果を目指す。
それは学校教育に近いスタイルであり、もしかしたら一般的な塾や家庭教師も同じかもしれません。
では勉強における「旅型」とはどんなスタイルでしょうか?
自分の立ち位置を理解し、いつまでにどこを目指すかを自分で決める。
何を勉強するか、どう勉強するか、いつ勉強するか、そこから自分で決める。
誰かと比べることもなく、自分の目標と向かい合って、葛藤の中で自分で自分を鼓舞する。
ちょっと大袈裟ですが、このようなスタイルでしょうか?
「旅ができる人」に育って欲しい
ここで考えたいのは「どちらが良いか?」ではありません。
それぞれに、それぞれの長所短所があり、どちらの方法だとしても「旅行を楽しめる生き方」でありたいと思っています。
ただ、これからの時代の変化を考えると
旅ができる人に育って欲しい
と心から思います。
環境が揃っていなくても
道筋やルートがわからなくても
仲間がいなくても
周りの人が「無理だ!」と言っても
自分が選んだ目的に向かって
あの手この手を尽くして進んでいく
挫折も失敗も「糧」として受け止めて
成長しながら旅する人生を自分で作っていく
それができる子に成長して欲しい、そのために「勉強」いううステージを「旅型」で取り組んでみて欲しいと思っています。
そして考え方研究室では「旅型勉強のサポート」をすべく、ゼミを運営し、その道具を提供すべく 独学中学ゼミ を作成しています。